キャラクターデザイン/フェイス＆ボディ：きづきとものぶ（きういHouse）
ランジェリー製作：きういHouse

昨年のコアマガジンさま刊「アイドロイド・ビスタ4」への記事掲載以来、ご期待をいただいていた60cmボディ。

あれから製法研究と素材検討に1年かかりました。

ようやくお見せできる段階になりましたので、この10月末に発売された「アイドロイド・ビスタ8」 にテストショット写真を寄稿させていただきました。

実は2004年には一度「仮予約」を受け付けて、実際に欲しいお客さまがどれくらいいるのかを検討、当時からたくさんのご要望があったので、27cmなどを製作する傍ら基礎研究が続いていました。

長々とかかりましたが、何とか形が見えてきました。

この写真はテストショット品です。

このあとボディの可動などの結果を見ながら若干の形状変更を行います。といっても大きなフォルムの変更は無いので製品版との違いは写真ではおそらく判りませんが…

手始めに4キャラクターのデザインを考えてみました。
それぞれフェイスパーツは別原型を製作しています。

＃02の「みゆ」以外はまだ名前が決まっていません。
髪型、髪色もまだ決定ではない段階です。

ヘアスタイルなどのアイディア、要望がありましたらお問い合わせフォームから
ご意見をいただけると幸いです。

■＃01■

「アイドロイド・ビスタ8」誌面の娘はこちら。
最初のlコンプリート・どーる25cmで出た「リズ」の発展キャラです。

■＃02「みゆ」■

27cmのコンプリート・どーるでも登場している看板娘の
「みゆ」60cmバージョンです。
キャラの初出時は幼稚園児だったんですが…＾＾；
製品版はトップ写真のショートヘアでいこうと考えています。

■＃03■

どちらかというとロリ系路線の画風主体でしたので、今回
ちょっと大人びた雰囲気にチャレンジしてみました。
こんなお姉さんはいかがですか。

■＃04■

「新型のFiat500が似合いそうな娘」って考えてたら
こんな娘さんができました。
細身の眼鏡とかも似合うかも…

市販衣装着用例。
大きさのせいで写真では遠近が目立ち、右腕が妙に小さく写ってます。


作者としては「みゆ」とこの娘がお気に入りなんですが…

■＃05■

いろいろと試作フェイスを増やして、どの娘を
出していくか検討中です。

2010.7月現在、ベータ版テストに入っています。

従来より長寿命の内部フレーム構造と、
柔らかさ/強度の異なる樹脂の一体成型の確立も間近です。

また、ボディ形状はさらに微調整を進め、市販衣装との適合性も
向上しています。（すべての市販衣装が着られるわけではありません）

待望の60cmボディ

DD瑛理華とのサイズ比較。

市販の衣装を着せられるサイズに納めつつ、限界までボリューム感、フォルムの美しさにこだわりました。

手のひらは今回初めて可動ギミックを取り入れました。

指1本ずつではありませんが、かなりの表情が作れるほか、「握力」がかなりあるのでそこそこの重さがある物でも持たせることが可能です。


実は昨年「アイドロイド・ビスタ4」誌面に掲載した原型とはまったく別物。

当時の原型は市販衣装で着せられるものがかなり限られるもので、ずいぶん悩みましたが思い切りよく別原型にフルモデルチェンジしちゃいました。

27cmみゆとのサイズ比較。


内部フレームはいろいろ関節システムを研究してきたのですが…

悩みどころは
金属だけでは軸部分がすぐに磨耗してしまいます。

ウレタンをベースに樹脂で関節を作ってもすぐに割れてしまいます。

FRPは製作段階でグラスファイバーを扱う（ファイバーの破片が非常に厄介です）他溶剤や粉塵なども問題。

カーボン+エポキシ樹脂は溶剤問題は解決できてもかなり高コスト。

POM、ナイロン等の関節は内製できず、外注コストが予想以上に高価。というか製作数量が少なすぎて難しいです。

磁石なども検討しましたが、これは関節としてかなり面白かったものの超高価…1体当たりの必要分の金額が磁石パーツだけで2万円以上（汗）


結局、27cmでノウハウを積み上げてきた金属線ベースに落ち着きました。

ボディの動きはまだ微調整が必要ですが、市販ボディにはできない広い可動範囲としなやかなポージングが可能になっています。

市販ヘッドや衣装にも対応可能

オーバーニーはきういオリジナル。

それ以外は全て市販品を着せてみました。

基本的に市販衣装を着用可能なように寸法を計算の上で製作していますが、少し胸が大きめです。

DDのL胸よりは小さいです。L胸用の衣装は多分合わないと思いますが検証しておりません。


市販60cmではなかなかできない、脚を交差させるようなポーズでも破綻しません。

少しきつめでしたが、写真の衣装は一式着せられました。

麻衣の付属ソックスは移染しますので使用できません。きういオリジナルの専用ソックスを使用しています。

この写真は金網に左手でつかまっているだけで自立しています。

重量のあるボディですが中腰などのポーズでも充分キープできます。


今回はボディ単品販売は予定しておりませんが、市販ヘッド対応用のアダプターが別途製作してあります。DDヘッド、HAFヘッド用があります。

手首の可動ギミックはかなりの「握力」があるため写真のようにつかまらせるとかなり崩れた姿勢でも自立していられます。

手首と足首には「人肌のゲル＃15」を複合成型しているので強度も格段に上がっています。もちろん継ぎ目など外観上は見えません。

体重は約1.6kgになりました。市販60cmが800g前後ということで考えると相当に重量感がありますが、その重量を充分支えるだけの強度を足裏に持たせることに成功しています。

ある工夫を追加したことで、バストのお肉がかなり動くようになりました。

ブラをすれば普通に谷間ができますし、腕の動きなどでバストの左右位置がずれるような動きも再現しています。

写真は麻衣の純正なので本来合わないはずなんですが、バストが動くことで「納まって」しまいました。

フロントホックなので、着けたり外したりもなかなか…（笑）

さすがにショーツはなんだか締りがありませんが＾＾；


当然ですが専用のランジェリーを開発中です。お楽しみに。

首の構造が人間のように柔軟に動くフレーム内蔵なので、こうした見上げ、見下ろしや首をかしげるポーズはお手のものです。

脚の長さはオビツ60に近いので結構長めでアニメ的体型といえるかもしれません。

いつもの金属線方式フレームですが、今回使っているのは太さがかなりあるので、ポーズのキープもしっかりしています。

リセのヘッド、衣装一式の試着状態。

見た目にGDSBを使っているのが判りにくかったので、わざと腕まくりして 手首を見せています。

オビツボディより若干胴が長いのかお尻が大きいのか、ショートパンツのウエスト位置が下にずれて少々かっこ悪く…＾＾；普通のスカートなら大丈夫です。

ベストも胸が大きくて納まりがよくないです。

ブーツは少しきついですがちゃんと履けました。

なお、リセのヘッド、麻衣のヘッドともに首穴の部分に少し加工を要します。

DD 瑛理華の衣装はブラウス以外全部着用可能です。 瑛理華の純正ブラウスはDDのM胸の形ににぴったり合うようにしてあるので体型が少しでも違うとダメです。

写真の例はブラウスのみ、アゾン製を使用しています。

DDのヘッドはボディの首ジョイント部にアダプターをセットすると加工無しで使えます。

シームレスのボディだから当然、膝周りもキレイです。

関節式のフレームではなく、あえて金属線ベースにしたことで、柔らかい表情が出しやすくなっています。

金属疲労による折損を考慮して、被覆の厚みのある充分な太さの銅線を採用し、不自然にならない範囲で可動域の幅を限界まで広く取っています。

関節式の市販60cmボディと同じ程度の力で可動しつつ、中腰などのポーズでも自重くらいでは簡単にくじけないようになっています。

テストショットは12月30日現在5体が実動試験中。

いくつか損傷なども発生してきております。こうした部分など、改良すべき部分もある程度見えてきましたので、さらに次のテストショットに反映させてまた実動試験を進めます。

…先にいろいろ遊んでるみたいでスミマセン（汗）

ううっ。早く皆さんにもお届けしたい…

しかし、前作の「檸檬堂屡」が製品バージョンになってから不良発生し、大変なご迷惑をおかけしていることを考えると、まだ少し詰めておきたいこともありますので。

自信を持ってお届けできる品になるまで、もうしばらくお待ちください。

しっとり柔らかな肌に1.6kgの重量。圧倒的な存在感です。

肌の色調が確定。ボークスDD系のノーマル肌に近似した色味です。

製品版仕様（予定）

身長：約58cm
BWH：25.5/17/26cm
体重約1.6kg
ドール完成品として販売予定です。

フェイスパーツ＝ハードウレタン製、アイプリント、フェイスメーク済み

ボディ＝GarageどーるSB60cm・ノーマル肌

ウィッグ＝PARABOX製、トヨカロンウィッグ使用
ランジェリー＝専用オリジナルランジェリー

予価10万円前後

耐久性の大幅な向上と引き換えに工程がかなり大変になってしまったので…ご了承ください。

発売時期は検討中につき未定です。

ご予約はまだお受けしておりません。

もうしばらくお待ちください。